アワアワがポプラトレーベルで出す第1弾マキシシングル。久々のメジャーリリース。激ロックで激ノイズで激ワルツで激ボサノバで激モンドな暴力的ポップナンバー。アワアワの持つノイズ・アバンギャルドな側面とA&Mポップス的な側面が強引にいっしょくたになったシングル。これは恵比寿のポリスター内の1970ってスタジオでレコーディングしました。やりたいことが明確にあったので、恐ろしくスピーディーでした。草壁さんの歌も一発でOK。仲川君のハモンドも一発で電源入ったし。ピアノをSYLVIA55の西野さんが弾いてます。ドラムはスプージーズの大光さんが叩いてます。草壁さんのペンによる歌詞は「人種差別やえこひいき」がテーマになってます。2曲目は「o×u×r×h×o×u×」というグルービーでガレージな曲。DJするときにかけたいと思います。ギターをyes, mama ok?の金剛地さんが弾いています。3曲目は「Osaka Noise Carol King」。アナログシンセを何台も一気に録音し、タブラマシンが鳴り響くサイケノイズ。4曲目はタイトル曲のロマンチック・ミックスです。

 

このコンピCDはスペース・カンフー・マンの片山君とモトコンポのウスイ君が「スプリットCDをアワアワを入れてやろう」と発案した企画盤。で、僕らのトコに企画の話が来て、「ナスカ・カーと一緒にやりたい!」とアワアワが強く熱望し、計4バンドと計4リミキサーのコンピとなりました。アワアワは「EXPO MONKEY BRAND NEWCENTURY」という新曲で参加。バンドがノイズ・アバンギャルド・ドイツロックに夢中になってるころの曲なので、ハードコア〜PIL〜ノイ〜USガレージ〜変拍子〜ボサノバ〜玉姫殿BGM〜と一曲の中で恐ろしく強引に展開される曲です。僕は実はアワアワの中で一番好きな曲のひとつ。アワアワのリミックスは常磐響さん。

 

サンフランシスコのダーラレーベルのコンピレーションに「Panda Riot」で参加しました。この曲は「OUR HOUR NOT DEAD」の時にレコーディングした曲です。コンピはAPPLES IN STEREOとかLOUIS PHILIPPEとかORANGE CAKE MIXとかと一緒に入ってます。ダーラレーベルのことは好きだったので、なんとなくテープを送ったら「Aloha James @ Darla here.」で始まる小粋なメールがやってきました。でも多分日本じゃほとんど流通 しなかったと思います。輸入盤屋で一度だけ見かけました。

 

最初メジャーリリースの話もあったんですが、内容の過激さゆえに各社降りたという、いわくつきのアワアワ4枚目。全39曲で20分くらいという意味不明のCD。アワアワのロックサイドの最高傑作。「Lead Guitar Side Guitar」という曲以外は全然できてないままスタジオに入って、なぜか3日間で完成したという自分でも意味不明なCD。生ドラムを初導入。ドラムの伊藤君と僕がベースを持ってブースに入り、「最近どんなん好き?」「なんやろなあ。」という恐ろしく低いレベルから会話がスタートし、でも20分後にはパーフェクトなリズムトラックが出来ている、という奇跡というか綱渡りというかの連続で録音されていきました。僕のビジョンでは「延々ガラスを割る音」とか「チェーンソーでマイクを切る音」とかいわば効果音集みたいなCDを作りたいなあという感じだったんですが、スタジオでやってる内に「2000年に再結成したヤードバーズ」と「ファッションとしての共産主義」というアイデアを思いついて、あとは一気に録音できました。「きらいなバンド」という曲が入ってるんですが、それは古今東西嫌いなバンドの名前を、それこそストーンズぁw@w@wJらマイケルジャクソンから延々歌ってる曲なんですが、イギリス人にインタビューされたとき「なんでMELT BANANAが嫌いなんだ。MELT BANANAは最高のバンドじゃないか」とムキになられた事を思い出します。好きですよ。MELT BANANA。新譜もスゴク良かったです。いずれにしてもこのレコーディングにはいい思い出しかないです。ゲストミュージシャンのサイコババの吉田さんのシタールも気持ち良かったし、ちぇるしいの柴山君が意外とテイクにこだわるのも面白かった。ミントアフターディナーの山中ナッツさんの声も最高でした。

 

メジャーリリースとなった3枚目。アワアワのポップサイドの傑作。セックスピストルズの「アナーキー・イン・ザ・UK」をやってます。なんかの雑誌のレビューで「凡百のパンクバンドより、アワアワがこのアレンジでこの歌声でやるアナーキー・イン・ザ・UKこそが本当の意味でのパンクだ」とかなんとか書いてあり、「アホか。曲としていいからやってるだけや。パンクなんかどうでもええねん。」と思った記憶があります。新曲は全く苦労せずジャンジャン書きました。レコーディングは京都のスタジオでやったんですが、時間が余ってしょうがなく、草壁さんが買ったばかりのビクターのデジタルビデオカメラでレコーディング風景を延々撮ったり、みんなで新曲のダンスを考えたりと、実に下らないことに時間を費やしておりました。というのも、このころから飛躍的にアワアワは作業が早くなり、「すべてファーストテイクでOK」という現在のアワアワの流れになってきました。ギターもベースもややミストーンがあるんですが、草壁さんが「ええやん。ディテールより全体やで。」と言い、仲川君が「それよりなんか腹へったなぁ。」と言ううちに次の作業に入るというアワアワのレコーディングスタイルが確立されました。「Panda Riot」はフジテレビの「目覚ましテレビ」の占いのコーナーでほぼ毎日かかってました。自分の曲で朝目覚めるっちゅーのは不思議な気分でした。というよりこのギャランティーはどうなってるんでしょうか。どうでもいいですが。

 

1枚目の評判が良く、あわてて作ったアワアワの2枚目。失敗作。けど一番アワアワのハードコアな(というか、かたよった)部分が出ています。「60年代のサンプリング音のみで構成されたレコードは60年代のレコードになり得るんじゃないか!」という60年代至上主義で作ったサンプリングの鬼的CD。ここまでサンプリングのフレーズが奇怪にからまるポップミュージックはないんじゃないでしょうか。ほとんど演奏はしていません。一曲あたり100サンプルとかで作曲されてます。「サンプリングしてキーを合わせてリズムをそろえる」というHIP HOPの方法論で、展開の多いPOPSの曲を作るという血のにじむような苦労をして作りました。方法論ありきで作曲してるので、自分でも最終型がどうなるかさっぱり分からず、ただ膨大なレコードに導かれるままに延々と朝も夜もレコーディングしてました。作業の前にCMの撮影でハワイにずっといたんでハワイアンのレコードを馬鹿みたいに買っており、それで曲調が全体的にエキゾチックです。完成したとき、あまりに複雑でサイケデリックな印象のため「一曲軽いヤツを入れてくれ」とレーベル側(当時のアワアワのマネージャー氏)に言われて、しぶしぶNENAの「ロックバルーンは99」のカバーをやってます。これはイージーに2時間くらいでトラックを作りました。でもこの曲が結局、一番評判が良く7インチのシングルまで切りました。そういうもんです。

 

アワアワのデビュー盤。今もスゴク好きなCD。もし将来アワアワのベスト盤を編集する事があったら一曲目は絶対、このCDの一曲目の「Song Our Hour」。デビュー盤にはその後のバンドの方向性の全てが詰まってる、とよく言いますが、これはまさにそんな一枚。サンプラーとエレキギターとアナログシンセが鳴りまくり。で、草壁さんがのんきに歌ってます。ラップまでしてます。リリースされた当初、音楽誌にはドゥーピーズとか嶺川貴子さんとかとの類似性を言われましたが、僕のコンセプトは実は「おんなベック」でロックとモンドサンプリングの融合をイメージしてました。あと、アホなライターにFPMのシングル「Electric Lady Land」との関連性をたまに聞かれますが、このCDが出たのはFPMのデビューよりずっと前です。よろしく。ダムタイプの山中透さんのスタジオでレコーディングしました。ドラッグクイーンのシモーヌ深雪さんがノーメイクで何回かスタジオに現れたのが面白かったです。